合格体験記

【合格体験記⑩】働きながら公認会計士を目指す【論文対策編④ 第1回論文模試と経営学対策】

こんにちは!

働きながら公認会計士を目指す合格体験記シリーズPart10です。

なんとか短答に合格した私は「短答受かれば、論文余裕」を標語に奮闘していました。しかし、そんな幻想は消え去り、企業法や租税法の壁の前に絶望するのでした。。企業法と租税法のE判定に目が覚め、何としても一発合格を目指し、辞職を決意。そんなとき、第1回論文式模擬試験が訪れます。

前回のリンクはこちらです。

【合格体験記⑨】働きながら公認会計士を目指す【論文対策編③ 租税法と監査論・論ずれ対策】こんにちは! 働きながら公認会計士を目指す合格体験記シリーズPart9です。 今回は論文式試験編③ 租税法と監査論・論ずれ対策編...

 

4月末、第1回 論文式模擬試験を受験!

4月末といえば、やっぱり論文式模擬試験の季節ですよね。

どれだけ準備ができなくても、無情にも模擬試験の季節はやってきます。

つらいですよね。

それではいきなりですが、第1回論文式模擬試験の結果を公表します!!

 

総合C判定です。合格ボーダーラインとのことです。

しかし、偏差値52が論文式本試験のボーダーラインなので、
本試験だったら落ちてたところでした。

各科目の判定結果がこちらです。
()内は偏差値です。

  3回 答練 1回 模試
財務会計論 D (48) C (52)
管理会計論 C (50)
監査論 A (60) A (64)
企業法 C (50) D (51)
租税法 D(46)
経営学 E(38)
総合 C(51)

()内は偏差値です。

監査論の偏差値64は嬉しくてちょっと小躍りしました。

しかし、

租税法と経営学ができてません

監査論のおかげでなんとかCにしがみつけています。

この時、租税法はやっと一周まわったくらいで、経営学はちょっと授業をかじったくらいだったんですよね。

模擬試験もいつも通り自宅で受けるので、後で受けてもよかったのですが、準備不足はみんな一緒です。みんなと同じタイミングで受けることで、現在の自分の立ち位置がわかるので、次取るべき行動が明確になります。

できないとはわかっていても、数字ではっきり出るとやっぱりショックですね~

しかし

みんなに遅れを取っている!このままじゃやばい!

自覚することがこの模試の一番の収穫と考えます。

これで、やるべきことが明確になりました。

もちろん、経営学ですね。

 

仮想ライバルを見つけよう

これは私流のモチベーションの上げ方なんですが、ライバルがいたら燃えませんか?

あいつには負けたくないっていう人がいたら、頑張れますよね。

しかし、さんざん言っていますが、私には受験生の友達がいません。完全ぼっち受験生です。でも大丈夫です。

私はTwitterのフォロワーの1人を勝手に仮想ライバルにしていました。仮想ライバルといっても、あの人に勝てるように頑張ろうって勝手に思うだけです。

数字とか判定を目標とするよりも、人を目標にした方が目標(仮想ライバル)も一緒に成長していくのでそれにあわせて自分も成長できるのが良い点だと思います。

まったく関わりはないですが、なんとなく友情も深まっている気がします。

もちろん、生身の受験生仲間がいればそれでよいと思います。

ちなみに、答練の時から密かに仮想ライバルにしていたあの人は今回の模試でぶっちぎりのA判定を取ってしまったので、すぐにライバルを変えました

ライバルは強すぎてもよくないですね。

 

5月、経営学に明け暮れる

5月になり、ひたすら経営学に明け暮れていました。

経営学の問題は主に計算問題がメインの財務管理(ファイナンス)と、キーワード問題がメインの経営管理論の2つの大問で各50点で構成されています。

経営管理論が曲者です。試験範囲は膨大に広い(広く浅い)のに、本試験の解答箇所が非常に少ないのです。令和元年の本試験ではキーワード問題が7か所、簡単な計算問題が3か所、記述問題が3か所と全部で13か所しか解答箇所がありませんでした。

つまり、1問あたりの配点が大きいということになり、得点のブレ幅が大きくなります。

そこで、各分野をまんべんなく対策することを余儀なくされるのですが、経営管理の範囲は非常に広範囲にわたる上に、各分野の関連性が薄いので、非常に覚えづらいという特徴があります。経営管理ひとつの体系化された学問ではなく、例えば「ピーター・ドラッガー」や「マイケル・ポーター」などの歴史上の経営学者たちが提唱してきた「俺たちが考えた最強の経営学」の集合体なので、何を出してもOKなのです。

 

これに対して、ファイナンスは解答箇所が25か所と比較的多く、また頻出論点もそこまで多くありません

体系的な数理理論に基づいているので、積み重ねで理解しやすいという特徴があります。さらに、財務分析の範囲は管理会計論とも重複する部分がありますので、科目間のシナジー効果が期待できます。

したがって、経営学の対策としてはファイナンスの計算演習を中心に進めて、ファイナンスを得点源とすることを優先します。

その上で経営管理を並行して進め、直前期に覚えられるだけ暗記するという作戦で進めていきます。

もちろん、数字が苦手で暗記が得意な方は経営管理を攻めるという手もありかと思います。

 

マインドマップを勉強に活用する

曲者の経営管理ですが、わたしは暗記が大の苦手なので非常に苦しめられました。

先ほどもお伝えした通り、経営管理は「俺たちの経営学」の集合体なので、非常に多くの経営学者たちの名前とその人が提唱していた経営理論とその内容を覚える必要があります。頭の中がごっちゃごちゃになります。

ああ、やっぱり統計学にするんだったなと思っていた矢先、ある勉強方法を知ります。

マインドマップです。

マインドマップは、学習したい概念(特定の分野)を1枚の紙の中心に書き、中心から枝葉(ブランチ)のように関連する文言を分岐して書いていくことにより、ビジュアル的にその概念(分野)を1枚の紙の上に表現していきます。

自分の内にある思考を吐き出してアイデアをひねり出したり、ブレインストーミングをするためにも利用されますが、これは勉強にも応用できます。

言葉ではわかりづらいので、実際に私が作成したものをお見せします。

こちらは経営戦略論という分野について記載したものですが、A4用紙1枚にテキスト102ページ分の見出しがのっています。

作り方はまず紙の中央にでっかい文字で経営戦略論と書き込み、各節ごとに太い枝を加えていきます。

そしてテキストを読みながら重要だと思ったところを書き加えていくだけです。

ちょっと下手くそですが味があっていい感じですよね。

メリットとしては、マインドマップを作成する過程でその概念の構造が整理されるので、複雑な概念を構造的に理解するのに役立ちます。また、1枚の紙でその分野を俯瞰することができるので、サクッと復習できます。

様々な色を使いながら絵を描くように作っていくので非常に楽しいです。

復習をするときは、マインドマップを見ながら「ここの論点はこういうことを言っていて」と思い出すようにすると、アウトプットの練習にもなります。わからなければテキストに戻ってチェックします。

昨今ではツールを使ってパソコンやスマートフォンで作ることも可能ですが、私は手書きの方が覚えやすいので手書きで作りました。このあたりはやりやすい方でやればよいかと思います。

手書きにせよ、パソコンにせよ、重要なのは自分で作ることだと思います。自分で作っていく過程で、その概念の構造を把握できるのではないかと思います。

こちらは経営管理理論のものですね。色合いが地味ですね。

はじめマインドマップを作った時にこれは良いと味をしめた私は、以後経営学だけではなく、色々な科目でマインドマップを作っていきました。複雑でボリュームの多い論点ほどその効果を発揮すると思います。

ちなみに、この時にマインドマップを作るためのA3用紙250枚セットを買ったのですが、結局20枚くらいしか使わず残りの230枚は今でも物置の中です。

 

PPM理論を応用して効率的に得点力をアップする

6月に入り、一通りすべての科目についてインプットが終わりました。

また、模擬試験や答練の結果などから課題が浮き彫りになってきたので、このあたりのタイミングで本試験までの過ごし方を決めようと思いました。具体的には科目ごとの勉強時間の配分どの科目を優先して伸ばしていくかということを決めました。

ここで応用したのがPPM理論です。PPM理論は簡単にいうと、どの事業に重点的に投資をしていくか?を決めるための理論です。経営資源は限られているので、すべての事業にまんべんなく投資するのではなく、伸びしろの高い分野に集中して資源を投資していこうというわけですね。

横軸にマーケットシェア、縦軸に市場成長率を取り、自社の抱える事業を①花形、②金のなる木、③問題児、④負け犬に分類します。基本的には花形を伸ばして、問題児は投資するか否かを見極めた上で集中投資をしていくということになります。

この図の場合ですと、シェアが大きく市場成長率の高いA事業(花形)とシェアは少ないが今後の市場成長率に期待できるD事業(問題児)に投資していこうということになります。

 

このPPM理論受験勉強に応用します。時間は有限なので、すべての科目にまんべんなく時間を割り振っていては非効率ですし、その時間もありません。

得点が伸びそうな科目を見極め、重点的に時間を投資し、得点が伸びなさそうな科目には得点力を維持するくらいの最小の時間を投資します。

そうすることで、総合得点を最も効率的に伸ばすことを考えます。

経営資源を勉強時間、横軸のマーケットシェアを現在の成績、縦軸の市場成長率を得点の伸びしろに置き換えます。得点の伸びしろは、その科目の進捗状況現状の得点力、ボリュームを加味して総合的に判断します。配点を〇の大きさで表現するとよりわかりやすくなります。

結果、問題児ばかりになってしまいましたね

経営学と租税法はまだ始めたばかりなので得点力は低いものの、全体的な学習ボリュームは少なく、試験の性質上、勉強したことが得点に結びつきやすい科目です。なので、今後の伸びしろが見込めます。また、企業法もコツを掴み、今後、論証を丁寧におさえていけば伸びる科目だと思いました。これらの3科目にはガンガンリソースを配分するべきだと思いました。

監査論については、現時点で十分な得点力があり、とはいっても学習して伸びやすいかというとそうでもないので「金のなる木」として投入するリソースは最小限にしたいです。

扱いが難しいのが財務会計論管理会計論です。本当は無視したいところですが、財務会計論は他の科目と比べて配点が2倍なので、万が一本試験でこけると致命傷を負いかねません。

なので、ある程度は時間をかける必要がありますが、財務会計論の試験範囲は宇宙のように広いです。また、管理会計論最も試験の難易度が高く、勉強したことがあまり成果に直結しにくい科目といえるでしょう。したがって伸びしろは低いといえるかと思います。

なので、財務と管理に関しては最低限の重要なエリアを抑えて、なるべく平均から差がつかないようにするくらいの時間をかけることに決めました。

というわけで、経営学・租税法・企業法にガンガンリソースをかけていきます。

 

6月、FIFAワールドカップの季節が到来

いよいよ6月に入りました。この年(2018年)はFIFAワールドカップロシア大会が開催された年です。私は普段サッカーはみないのですが、ワールドカップとなるとついついみちゃうんですよね。

今回は絶対に見ないぞと心に決めていたのですが、初戦のコロンビア戦でたまたまテレビがついていてたまたま90分間ちょいみてしまったのです。

コロンビア戦では、日本が劇的な勝利を収めたため、テンションが爆上がりし、もはや勉強どころではなくなりました。その後も日本戦を中心に観てしまいました。なので、最後ベルギーに負けた時は、悔しさと同時に「これで勉強に集中できる」と少しほっとした気持ちになりました。

まあその後も決勝まで観てしまいましたが。

今考えれば他の受験生も見ていただろうから、そんな差がつくポイントではないのかなあとも思います。(確証はありません)

ワールドカップイヤーに論文式試験を受験される方は覚悟が必要ですね。

 

いよいよ7月、本試験まで1か月半

いよいよ7月に入りました。

7月には第2回論文式模擬試験があります。

第1回論文式模擬試験の雪辱を晴らす時です(違います)

今回はここまでとさせていただきます。

最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。

次回は第2回論文式模擬試験の結果本試験の感想、試験の結果発表まで書きます。

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