修了考査

【修了考査】東京CPAの講義・テキスト・答練・過去問の所感まとめ

公認会計士予備校として近年、急激にシェアを拡大しつつある東京CPA会計学院ですが、

修了考査対策講義はどのような感じなのでしょうか?

CPAが修了考査対策講座をローンチしたのは2021年で、今年度(令和4年度)は2期目ということになります。

私は東京CPAの出身ということもありCPAの修了考査対策講座の第1期生として入会し、合格することができました。

こちらの記事でも紹介しましたが、わたしの考えるCPAの魅力は①答練の提出と返却が電子化されている、②質問へのレスポンスが早い、③過去問の分析をしているということに尽きます。

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修了考査を受けられる方は通信が前提だと思いますので、このメリットはかなり大きいと思います。

事務的な面はよいとして、中身の講座や答練はどうなのか気になる方も多いと思います。

そこで、今回は私が受講したCPAの修了考査対策講義についての所見をお話します。

講義、テキストなどインプット教材についての所感

率直な印象をお話しますと良い面が30%,普通な面が50%,あまりよくない面が20%といったところでしょうか。

例えば会計実務では修了考査対策テキストが1冊、その他の基本論点編が6冊ありました。

修了考査対策テキストはJGAAPとIFRSの差異が簡潔にまとめられています。またJGAAPでは税効果会計の重要論点についてまとまっていて、とてもわかりやすいです。

一方で基本論点編のテキストは、公認会計士試験の教材をそのままもってきたようなところがあります。正直、物理的に重いですし、場所を取りますし、あまり実用的ではないと思います。

IFRSの配点が増えてきているにせよ、やはり出題のメインはJGAAPです。なので、せめてJGAAPの重要論点を修了考査向けに再構築してくれればよいのになあと思いました。(JGAAPの新規教材がまったくないわけではなく、修了考査用のテキストにはJGAAPの税効果まわりの重要論点が掲載されています)

監査実務についても同様のことがいえます。

わたしが受講したのは初年度なので仕方がないのかもしれません。

CPAは成長が早い組織なので、今後急激に改善されていくことは十分に想定できます。

なお、わたしはTACや大原の講座を受講していないので、他と比較してどうかという点については書くことができません。すみません。

さらに、監査実務や経営(IT)については講義をほとんど視聴していないので、評価できていません。すみません。

答練・過去問などのアウトプット教材の所感

講義・テキストでは厳しめに書きましたが、CPAで後悔したということはありません。

テキストや講義の難点をありあまるくらい、答練や過去問がよいです。

詳細はこちらの記事で記載していますが、CPAの答練は本試験(特に会計実務)の出題範囲をかなりカバーしていました。カバーしていたといっても、ぴったり同じ問題がでたわけではないです。

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答練で出題されなければ、その論点について目を向けることもなかったでしょうし、周辺論点を学習することもなかったという点では大きな意味があったと思います。

また、答練については、全体的に解答/解説が丁寧でした。

過去問は3年分ついていますが、解答だけではなく、解説ものっています。

特に監査実務の解説は非常に手厚く、過去問題集だけでもかなりの価値があります。

修了考査は答練中心の学習と考えられがちですが、過去問は過去問で独特の雰囲気がありますので、最低でも1年分くらいは解いておいた方がよいかと思います。実際にわたしも過去問は解いておいてよかったと思いました。

その意味で、CPAによる解答・解説があるのは大変ありがたいです。

科目別の所感

科目別に特に思ったことについてまとめています。

科目 授業、答練の感想
会計実務 IFRS導入経験のある講師で、修了考査向けの授業がわかりやすかった。修了考査対策教材に関して、論点ごとにJGAAPとIFRSの差異をまとめてくれているのが良い。しかし、IFRS以外のテキストと圧縮講義は公認会計士試験講座と同様で、ボリュームが多すぎるように思った。修了考査向けに重要論点をまとめ直してくれたりしてほしかった。答練は全4回で、本番よりも難しく感じたが、扱っている論点が鋭く、トレーニングとして非常に有用だった。
監査実務 講義はほとんど聞かなかった。修了考査用テキストが3冊配布されるが、内容はほとんど近年の改訂論点に関するものだった。修了考査の重要論点をまとめたものではなかったのが残念だった。答練は全3回。ボリュームに関しては本番と同等で、問題の難易度は本番よりも若干高めのように感じた。より細かい論点に関する問題が多い。
税務 授業はシンプルな喋り口で、適度にドライで良い。テキストもシンプルで説明しすぎていない。しかし、全部で9冊あり、表紙に番号しか書かれていないので、どのテキストにどの税目が含まれているかがパッとわかりにくいのが難点だった。(これは他の科目でも同様)テキストの表紙に手書きでテキストの概要を書き込んだ。答練は全4回で、どの回も質・量ともに高い印象を受けた。
経営実務 講師がとても面白い人だった。授業は2回あったが、1回目の講義が開始30分くらい雑談で、講師のキャリアについて面白おかしく話してくれた。授業の中身は財務分析が中心で、わかりやすかった。そもそも、財務分析は論文式試験でやっているので授業を聞く必要もないけど、雑談聞きたさにすべて視聴してしまった。答練は全3回で本番を想定したトレーニングとしては良かった。
経営実務(IT) この科目はテキストと実務指針の読み込みで十分のように思ったので、講義はほとんど視聴しなかった。答練は全3回。テキストは指針や基準の引用が非常に置く、同じ記載が複数の箇所に見受けられるなど、もう少しまとめられるのではないかと思いました。
倫理 講義内容はわかりやすかった。テキストは薄くて、良い感じにまとめられていた。それでもテキストだけでは不安だったので、原文(基本原則や基本原則注解)を別途ダウンロードして学習した。原文の読み込みは無駄だったかもしれないけど、そんなに時間はかからない。原文をまとめた資料集みたいなものがあればさらによかった。答練は1回のみだったが足切りリスクを考えると、2回くらいあってもよいのではと思った。

 

総合的な評価

以上が各科目の所感です。

総合的に見ると、講義・テキストはやや弱め、というか科目により質が異なり、良いものもあれば、あまり良いとはいえないものもあるというイメージです。一方で答練・過去問の品質は全体的に良かったという印象です。答練もシステマチックに提出してから2週間で採点されます。

予備校選びの何かの参考にしてもらえますと、幸いです。